2012年10月14日日曜日

Reshared post from Mian Xiaolin:


丸谷さんは、作家ですが、ジョイスなどの翻訳家。しして、僕にとって大きいのは、毎日新聞にイギリスの書評文化を取り入れたこと。まだまだ活躍して欲しかった方だけに、とても残念です。ご冥福をお祈りします。




Original Post from Mian Xiaolin:


丸谷才一氏の訃報に、各社が丸谷氏の業績を紹介する記事を挙げている。その中で、僕のイメージと一番近かったのが、時事通信の記事。



<以下、引用>

言葉の芸術家、実践の人=評論、書評の水準高めた丸谷さん

時事通信 10月13日(土)22時53分配信



 「戦争への道を突き進む日本という社会が不思議で仕方ない。伝統的な自然主義文学や私小説がつまらない」。昭和10年代、多感な頃に抱いた気持ちが出発点となり、丸谷才一さんは英国などの小説や文芸評論の魅力に引き込まれていった。

 例えばアイルランドのジェイムズ・ジョイス。丸谷さん自身が訳した「若い藝術家の肖像」は、「反抗と独立をうたったアジテーション文学なのに、芸術的に洗練されている」。そうした芸術を「心のよりどころ」に、自らも「面白いと思われる小説を書く」ことを志し、実践してきた。

 戦後、英国の雑誌が入ってくると、文芸評論の質の高さに驚いた。日本はまだまだと、その水準を高めるために筆を振るう。書評も同じだ。一つの文化として根付かせるために多くの書評を書き、「これは自慢できる実績」と語っていた。

 丸谷さんはいつも行動する人だった。文学者として言葉を大切にしようと決めると、公の場でスピーチする機会には「面白くて聞き応えのあるもの」にしようと努力する。国語の教科書や入試問題がおかしいと思えば、徹底的に批判する。

 今の日本は基本的人権が保障され、言論の自由もある。「戦前、戦中よりはるかに恵まれているのに、果たしてそれを生かし切れているか疑わしい。あんな(原発の)事故が起きて、いよいよはっきりしたね」。昨年、文化勲章受章時に語った言葉だ。闘う作家の遺言として心に留めたい。 









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